SDGsへの取り組み

SDGsについて

「Sustainable Development Goals」の略。 日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。

2015年9月、ニューヨークの国連本部で採択されました。2030年までの達成をめざす17個の目標があり、「no one will be left behind(誰も置き去りにしない)」がSDGs のモットーです。

簡単に言うと、「人にも地球にも優しい世界中が目指すゴール」のことです。

深川硝子工芸での取り組み

わたしたち深川硝子工芸は、SDGs的観点でガラス製品を制作しお客様へつなげることでSDGsの目標に近づければと考えています。

その活動の一環として使用済み自動車の窓ガラスを再利用したグラスウェアの開発を2017年より開始しました。

役目を終えた自動車ガラスに新たな命を吹き込み、グラスウェアとして製品化しています。

自動車リサイクルの現状

写真提供:株式会社マテック様

 

日本では使用済み自動車が年間で約350万台破棄されています。しかし自動車の部品の多くは金属などの資源物としてリサイクルされており、リサイクル率は95%とも言われております。

しかし、多くの部品のうち窓ガラスに限っては、一部は断熱材としてリサイクルされている一方、ほとんどがシュレッダーダストとなり埋め立てられているのが現状です。

主な理由としては、窓ガラスの回収には人の手で丁寧に取り除く必要がありコストがかかる上、鉄などと違い汎用性の低い素材であることが挙げられます。

写真提供:株式会社マテック様

 

そのような現状の中、北海道帯広市に本社を置く株式会社マテックさんでは、丁寧に1台1台手作業で部品等を回収し、再生資源として活用することはもちろん、回収した素材を、各素材のプロフェッショナル達のもとへ持っていき、製品づくりを行っています。

リサイクルされ生まれ変わった製品

写真提供:MATEC PRODUCTS様

自動車のシートから回収した革は、革職人さんのもとで名刺入れに。

写真提供:MATEC PRODUCTS 様

自動車の要である鉄は、なんとジンギスカン鍋へと。

小樽再生ガラス

このような素晴らしい活動を行っているリサイクル業者さんは他にはないだろうと感銘を受け、私たちもぜひ一緒に取り組みたいと思ったのが始まりです。

 そして職人の試行錯誤の末、自動車のリサイクルガラス素材を使用した小樽再生ガラスが完成しました。食卓に溶け込むようなイメージでデザインしています。

再生ガラスは不純物が混じるため気泡が多いのが特徴で色もひとつずつ微妙に違います。


品質を過剰に厳しくせず、色やカタチの個体差を味わいとして楽しんでいただき、手づくりならではのあたたかみを感じていただけます。

小樽再生ガラスができるまで

融雪水循環と廃熱利用を行っています

また、弊社では環境に配慮したシステムを導入しています。
下図は融雪水循環システムです。雪・雨の再利用を行なっています。

 

成形の型を冷ましている様子です。融雪水・雨水を再利用しています。


下図は廃熱利用システムの図です。釜からの廃熱を給湯・暖房(ラジエーター)・ロードヒーティング・融雪に利用しています。

このような弊社の制作環境を経て、新たに生まれ変わったガラス製品をぜひお楽しみください。

関連リンク

リサイクルガラス素材を提供いただいている
株式会社マテック 様 ウェブサイト
https://www.matec-inc.co.jp/

弊社の製品を取り扱っていただいている
富硝子 様 ウェブサイト
https://www.tomi-glass.com/
https://tomi-glass.online/